📊 事実
世界の軍事費総額と全体傾向
- 2025年の世界の軍事費は2兆8870億ドル(約460兆円)に達し、前年(2024年)比で2.9%増加し過去最大となったソース8 ソース9。
- 世界の軍事費は11年連続で増加しておりソース7 ソース8、2000年ごろから再び増加に転じ、特にロシアがウクライナを侵略した2022年以降、増加が加速しているソース8。
- 2025年の世界の軍事費のGDPに占める割合は2.5%で、2009年以来16年ぶりの高水準となったソース9。
- 米国の軍事支出を除くと、2025年の世界の軍事支出は9.2%増加しているソース7。
主要国・地域の軍事費動向
- 2025年の欧州の軍事費は8640億ドルで、前年比14%増加したソース2 ソース3 ソース4 ソース9。この欧州の増加が世界の軍事費全体を押し上げる主要因となっているソース9。
- 欧州の再軍備が、2026年のグローバル軍事支出が2.89兆ドルに達すると予測される要因の一つであるソース6。
- 2025年のアジア・オセアニアの軍事費は6810億ドルで、前年比8.1%増加したソース2 ソース4。
- 2025年の中国の軍事費は3360億ドルで、前年比7.4%増加したソース3。中国の国防費は日本の約4倍にあたる約12兆8000億円に達しているソース10。
- 2025年のロシアの軍事費は1900億ドルで、前年比5.9%増加したソース2 ソース3 ソース4。
- 2025年のウクライナの軍事費は84.1億ドルで、前年比20%増加したソース5。
- 2025年の米国の軍事支出は9540億ドルで、前年比7.5%減少したがソース2 ソース3 ソース4 ソース9、2026年には1兆ドルを超える見込みであるソース2 ソース4 ソース9。
- 米国、中国、ロシアの軍事費合計は1兆4800億ドルで、世界の軍事支出の51%を占めるソース9。
日本の防衛費動向
- 日本政府は、令和9年度に防衛費をGDP比2%に引き上げる目標を設定しているソース10。
- 令和7年度補正予算に約1兆1000億円を計上し、7年度予算と合わせて約11兆円規模とする計画であるソース10。
- この防衛費増額は、中国の軍事的台頭や北朝鮮の脅威に対抗するための措置であり、米国防総省からの増額要求も背景にあるソース10。
- 防衛費増額の財源として、法人税とたばこ税の引き上げが行われたソース10。
💡 分析・洞察
- 世界の軍事費の継続的な増加、特に欧州とアジアにおける顕著な伸びは、国際秩序の不安定化と地政学的リスクの増大を明確に示している。これは単なる予算規模の拡大ではなく、各国が安全保障政策を抜本的に見直し、有事への備えを喫緊の課題と認識している構造的な変化である。
- 欧州ではNATO加盟国が新たな支出目標に対応し、ロシア・ウクライナ紛争を背景とした再軍備の潮流が顕在化している。アジアにおいては、中国の急速な軍事力増強が周辺国の軍拡を誘発しており、地域覇権を巡る競争激化が安全保障環境の主要因となっている。
- 日本の防衛費増額は、周辺国の軍事力増強、特に中国の約4倍の国防費に対する非対称性の是正と、北朝鮮の脅威への直接的な対応であり、日本の国益を直接的に守るための必要不可欠な措置と評価される。
⚠️ 課題・リスク
- 世界的な軍事支出の拡大は、日本の周辺地域の不安定化を加速させ、偶発的な衝突のリスクを高めることで、日本の安全保障環境に対する直接的な脅威を増大させる。
- 欧州で福祉予算削減に対する国民の反発が起きているようにソース8、日本の防衛費増額に伴う法人税やたばこ税の引き上げは、国民の可処分所得の減少や経済活動の圧迫を通じて、長期的には国民負担への不満や治安悪化の遠因となる可能性を内包している。
- GDP比2%という防衛費目標の達成には、継続的な財源確保と国民の理解が不可欠であり、経済成長を阻害せずに防衛力を強化する現実主義的な財政戦略が求められる。
主な情報源: Breaking Defense / SIPRI(ストックホルム国際平和研究所) / ロイター / 日本経済新聞 / 産経新聞

コメント