📊 事実
調査概要と対象
- 令和7年度の「こども・若者総合調査」は、10歳から39歳の男女20,000人を対象に実施されたソース4。
- 調査は2025年11月25日から12月12日まで行われ、有効回収数は9,648人(有効回収率48.2%)であったソース4。
- 令和7年度調査の対象者数は8,012人であり、令和4年度調査の対象者数7,035人から増加しているソース2。
- 調査はこども家庭庁が主体となり、株式会社日本リサーチセンターに委託して行われ、調査票回答者にはクオカード500円が送付されるソース4 ソース10。
- 調査結果には、人生観、幸福感、居場所、社会参加、心身の健康状態、社会貢献意欲、将来への希望に関する項目が含まれているソース3 ソース5 ソース7。
若者の現状と困難
- 令和7年度調査において、15歳~39歳の59.5%が社会生活や日常生活を円滑に送ることができなかった経験があると回答したソース2。
- 調査対象者の約80%が1つ以上の困難・悩み事を挙げているソース7。
- 困難・悩み事数が少ないほど、自己肯定感、チャレンジ精神、今の幸福感、孤独感、将来への希望、社会貢献意欲、心身の健康状態が肯定的な傾向にあるソース7。
- 10歳~14歳の自由時間が足りていると感じる回答は83.3%である一方、15歳~39歳では62.1%に留まるソース5。
相談・支援に関する状況
- 令和7年度調査において、15歳~39歳の87.7%が相談したいと思う人や場所があると回答したソース2。
- 15歳~39歳の相談先に求める条件として「相手が同じ悩みを持っている」が51.3%で最も多いソース1。
- 困難からの改善のきっかけとして、15歳~39歳では「家族や親戚の助け」が56.1%、「友人の助け」が41.7%と、個人的な繋がりが多く挙げられたソース1。
- 10歳~14歳では、落ち込んだ時の相談相手として「家族や親せき」が77.1%、「学校の友だち」が75.1%で上位を占めるソース8。
- 「誰にも相談したり、助けてもらったりしようと思わない」と回答した10歳~14歳は3.9%であったソース8。
- 15歳~39歳において「誰にも相談したくない」割合は、困難・悩み事数にかかわらず10~14%であるソース7。
- 育成支援機関全体の認知度は80.6%に達するが、利用経験者は31.7%に留まっているソース1 ソース2。
- 「職業安定所(ハローワーク)・ジョブカフェ・地域若者サポートステーション」の認知度は52.1%、「児童相談所・福祉事務所」は50.1%であるソース1。
- 育成支援機関の利用意向が「利用したいと思わない」割合は、困難・悩み事数が多いほど低くなる傾向があるソース7。
若者の意識と社会性
- 10歳~14歳の社会貢献意欲を示す回答は91.6%(令和4年88.2%から増加)、15歳~39歳では85.0%(令和4年83.0%から増加)であるソース5。
- 10歳~14歳の将来への希望を持つ回答は84.4%(令和4年82.0%から増加)、15歳~39歳では68.8%(令和4年66.4%から増加)であるソース5。
- 15歳~19歳の31.7%が「何でも悩みを相談できる人がいる」と回答したが、男性の83.1%、女性の85.7%が「何でも悩みを相談できる人がいない」と回答したソース9。
💡 分析・洞察
- 本調査は、将来の国力維持に不可欠な若年層の現状を定量的に把握し、社会生活における困難の要因を特定することで、効果的な政策立案の基礎情報を提供することを目的としている。若者のウェルビーイング向上は、将来的な労働生産性向上や社会保障費抑制に直結する。
- 育成支援機関の認知度が高い一方で利用経験が低い実態は、制度の周知だけでなく、利用への心理的障壁やサービス内容のミスマッチが存在することを示唆する。これは、限られた国家資源が真に必要とする層に届いていない可能性を指摘しており、国民負担の最適化の観点から再評価が必須である。
- 若年層が高い社会貢献意欲や将来への希望を持っていることは、潜在的な社会活力を示す正の兆候である。この意欲を具体的に引き出し、社会参加を促進する仕組みは、長期的な国益と社会の安定に寄与する。
⚠️ 課題・リスク
- 15歳~39歳の過半数が社会生活での困難を経験し、約80%が悩み事を抱えている現状は、将来的な生産年齢人口の質的低下を招く。特に、困難を抱える若者が育成支援機関の利用に消極的である場合、問題が深刻化し、社会の分断や治安悪化のリスクを高める。
- 「何でも悩みを相談できる人がいない」と回答する若者が多数を占めることは、社会的な孤立が進展している可能性を示唆しており、これは伝統的な地域コミュニティや家族制度の弱体化と連動し、個人が抱え込む問題が社会問題化する懸念がある。孤立が深刻化すれば、不満が鬱積し、反社会的な行動や過激思想への傾倒を招く土壌となりうる。
- 調査データの詳細な分析とそれに基づく政策の迅速な実行がなければ、多大な費用を投じた調査自体が国民負担の無駄に終わるリスクがある。特に、クオカードの配布といった費用対効果が不透明なインセンティブ付与は、税金の適正な使途という観点から吟味されるべきである。
主な情報源: こども家庭庁

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