📊 事実
外国人の日本語能力と学習状況
- 令和7年度の基礎調査(対象1116人)で、日本語を現在学んでいる人のうち、52.8%が書籍を利用した自己学習、オンライン語学講座を自己学習している人のうち55.6%が無償で学んでいるソース2。
- 日本語教室・日本語学校に通う学習者のうち、27.3%が無償で学んでいるソース2。
- 日本語能力(会話)において、311人中37.0%が「流ちょうに自然に会話をすることができる」と回答し、日本語能力(読む)では291人中30.9%が「日常生活でよく使われる言葉で書かれたEメールなどを読むことができる」と回答したソース3。
- 令和7年度の基礎調査(対象4,945人および3,176人)では、日本語を学んでいない理由として、それぞれ30.5%と32.9%が「日本語ができるので学ぶ必要はない」と回答しているソース4 ソース10。
- 全体の調査対象者8,565人のうち、令和7年度で27.1%が「身近な内容の簡単で短い文章を読むことができる」と回答し、7.8%が「全く分からない」と回答したソース7。
日本語学習における課題と障壁
- 令和7年度の基礎調査(対象1116人、7982人、2860人)において、日本語学習の困りごとの最も多い理由は「日本語教室・語学学校等の利用・受講料金が高い」で、それぞれ21.1%、15.0%、16.6%の割合で挙げられたソース2 ソース6 ソース8。
- 日本語を学んでいない理由として、令和7年度の基礎調査(対象4,945人および3,176人)で、それぞれ16.0%と15.2%が「都合のよい時間帯に利用できる日本語教室がない」と回答したソース4 ソース10。
- 「無料の日本語教室が近くにない」との回答は、令和7年度の基礎調査(対象4,945人)で10.8%、同調査(対象3,176人)で11.2%であったソース4 ソース10。
- 「日本語ができなくても生活に困らない」との回答は、令和7年度の基礎調査(対象4,945人)で10.8%、同調査(対象3,176人)で11.9%であったソース4 ソース10。
- 政府調査により、町村部に住む外国人ほど日本語能力が低く、学ぶ環境がないことが判明しているソース1。
政府・与党の施策と提案
- 政府・与党は、中長期在留外国人が日本語や日本社会の制度を学ぶための「社会包摂プログラム(仮称)」の創設を検討しており、プログラム受講を在留審査の考慮要素に加えることを目指しているソース1。
- 外国人の子が日本語の基礎知識を学ぶための「プレスクール(仮称)」の検討が進められているソース1。
- 自民党のプロジェクトチームが外国人に関する制度の「適正化」を検討しているソース1。
- 日本政府は2006年に地域における多文化共生推進プランを策定し、2020年には外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策を閣議決定したソース5。
外国人の就労・就学と情報取得
- 令和7年度の基礎調査(対象不明)で、76.4%の在留外国人が現在仕事をしていると回答したソース3。
- 2026年現在、義務教育課程で日本語指導が必要な児童生徒は5.1万人おり、そのうち1万人以上が特別な指導を受けていないソース5。
- 令和7年度の基礎調査(対象不明)で、就学案内が手元に届き、問題なく内容を理解できた割合は、6歳以上16歳未満で23.8%、16歳以上19歳未満で23.3%と低いソース3。
- 令和7年度の基礎調査(対象不明)で、33.8%の在留外国人が公的機関からの情報入手において多言語での情報発信が少ないと感じているソース9。
- 公的機関が発信する情報の入手先として日本のテレビが46.0%で最も高いが、技能実習生は20.2%、留学生は31.5%と低いソース9。
💡 分析・洞察
- 政府・与党による「社会包摂プログラム」の検討は、日本語学習と在留審査を結びつけることで、外国人の日本社会への形式的・実質的適応を強制力をもって促進し、社会統合を加速させる可能性を秘めている。
- 日本語学習の主な障壁が「高額な受講料」と「学習機会の不足」である一方、半数以上の外国人が学習意欲を示していることから、費用対効果の高い公的支援の拡充が国民負担の適正化に繋がる。
- 町村部における日本語学習環境の不足と義務教育課程における日本語指導の未整備は、将来的な地域社会の分断や治安悪化、労働力の質の低下に直結する。
- 約3割の外国人が「日本語ができるため学ぶ必要がない」と考えているが、同時に「全く日本語が分からない」層も存在することから、外国人全体の日本語能力には大きな格差があり、画一的な学習プログラムでは効果が限定される。
- 公的機関からの情報伝達不足は、外国人コミュニティの孤立を深め、必要な行政サービスへのアクセスを阻害することで、結果的に治安維持コストや社会保障負担の増加を招く可能性がある。
⚠️ 課題・リスク
- 「日本語教室・語学学校等の利用・受講料金が高い」という経済的負担(15.0%〜21.1%)は、政府が導入を検討するプログラムが有償となった場合、経済的に脆弱な外国人層の排除を招き、結果として社会統合の遅延や不法滞在のリスクを増加させる。
- 「都合のよい時間帯に利用できる日本語教室がない」「無料の日本語教室が近くにない」といった地域的・時間的制約(10.8%〜16.0%)は、政府主導のプログラムが都市部に集中したり、柔軟な受講形態を提供できない場合、地方や特定就労形態の外国人への恩恵が限定され、地域社会の治安維持に不均衡を生む。
- プログラム受講を在留審査の考慮要素に加えることは、形式的な受講に終始し、実質的な日本語能力や社会規範の理解に繋がらない可能性がある。また、審査への影響を懸念して不満を抱く外国人が増加し、国民感情との摩擦を引き起こすリスクがある。
- 義務教育段階で1万人以上の日本語指導が必要な児童生徒が特別な指導を受けられていない現状は、これらの子どもたちが社会に出た際に日本社会への適応が困難となり、犯罪に手を染めるリスクや、将来的な生活保護等、社会保障への依存度を高める。
- 就学案内や公的機関からの情報(特に技能実習生や留学生向け)が不適切に伝わっている現状は、外国人が日本社会の法規やルールを理解できないまま生活することに繋がり、意図せず法令違反を犯す可能性や、地域住民とのトラブルが増加することで、治安の悪化を招く。
主な情報源: 朝日新聞 / 出入国在留管理庁 / CLAIR(自治体国際化協会)

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