
【演説全文】高市早苗氏 自民党総裁選挙 | NHK
【NHK】9月22日に告示された自民党総裁選挙。立会演説会での高市早苗氏の演説全文とノーカット動画です。
高市早苗氏 演説要旨
高市早苗氏は、自身を「奈良の女」と称し、日本の古来の伝統や公正さを守り抜く強い決意を表明しました。坂本龍馬の「日本を今一度せんたくいたし申候」という言葉を引用し、社会に溜まった不正義や歪みを大掃除する「日本の大洗濯」を訴えました。演説の要点は以下の通りです。
1. 外国人政策の抜本的見直し
- 現状への危機感: 外国人観光客による文化財への不敬な行為や、外国人労働者の急増に伴う社会の軋轢、不公平感の増大に強い懸念を示しました。「何かが行き過ぎている」とし、国民が抱える日々の不満を放置すべきではないと訴えました。
- ゼロベースでの再考: 急進的な外国人受け入れ政策を「いったん考え直さなあきません」と明言。経済的な動機による難民申請者や不法滞在者には厳格に対処し、入国警備官など法執行の最前線に立つ職員の待遇改善と増員を約束しました。文化や価値観の異なる人々との穏やかな共生を目指し、政策をゼロベースで考え直すとしています。
2. 「日本の大洗濯」— 不正義の是正
- 歪んだ補助金制度の刷新: 「不正義を見逃さない」という決意のもと、太陽光パネルの乱開発などを例に挙げ、歪んだ補助金制度が理不尽な事態を生んでいると批判。制度全体の大掃除を行い、本当に役立つものに絞り込むと宣言しました。
- 公平・公正な日本の実現: 日本人が持つ公平さや正義の感覚を逆なでするような事態を正し、若者が「ああよかった」と思えるような、すっきりとした日本を実現することを目標に掲げました。
3. リーダーシップと政権構想
- 安倍元総理に倣うチーム作り: 故・安倍晋三元総理の官邸・党の陣立てに学び、「明るく活発な総理官邸や自民党」を創設。未来の国家・国民のために共に汗をかく、腰を据えて長期的な課題に取り組める「よく働くチーム」を作るとしました。
- 女性の積極的登用: 「皆さまに驚いていただきます」と述べ、能力と意欲のある女性を大臣や党役員に多数登用する考えを表明。性別を問わず、党が持つ人材の総力を結集して党を立て直すビジョンを示しました。
- 最高指揮官としての決意: 自衛隊の最高指揮官旗を誇りとし、毎朝毎晩決意を新たにすると述べ、国のリーダーとしての強い覚悟を示しました。
4. 日本の根幹を守る
- 皇統の継承: 世界に類を見ない歴史を持つ皇室の伝統を守るため、男系による皇位継承を維持するための皇室典範改正に取り組むことを最重要課題の一つとして挙げました。
- 憲法改正: 自衛隊の存在を憲法に明記し、違憲の疑義を払拭するための憲法改正に、持てる情熱の全てを注ぎ込む覚悟を示しました。
最後に、自身の強みである体力と精神力をアピールしつつ、戦後80年の節目に、日本の未来のため、「強い経済、強い国土、安全な社会」を次世代に引き継ぐことを固く誓いました。
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