司会者: さあ、今日もAbema Prime、火曜日が始まりました。淳さん、皆さん、よろしくお願いします! 百田尚樹さんが立ち上げた日本保守党について迫ります。淳さん、どんなことを聞きたいですか?
淳: 新党の立ち上げにゾクゾクしています。X(旧Twitter)で自民党のフォロワー数を超えたというニュースも見ました。保守本流の意見を聞けるのが楽しみです。考え方は違うけど、どんなことをするのか興味があります。
司会者: では、早速ゲストをご紹介します。日本保守党を立ち上げた作家の百田尚樹さんです。よろしくお願いします!
百田: よろしくお願いします。ありがとうございます。
司会者: そして、百田さんと二人三脚で保守党を支えるジャーナリストの有本香さんです。よろしくお願いします!
有本: よろしくお願いします。
司会者: まずは百田さんの人物像を知るため、定番の質問コーナーへ。11年連続ミリオンセラー作家の百田さんにちなみ、11の質問を用意しました。直感的かつコンパクトにお答えください。準備はいいですか?
百田: はい、大丈夫です。
司会者: では、1問目。よく見ている報道番組は?
百田: テレビは見ないので、報道番組も見ません。
司会者: 2問目。テレビに芸能人コメンテーターは必要だと思いますか?
百田: テレビ見てないので、いてもいなくてもいいんじゃないですか。賢い人もいれば、そうでない人もいますけど。
司会者: 3問目。尊敬する政治家とその魅力は?
百田: 安倍元首相を尊敬していました。彼がいなくなって、頼れる人物は今見当たらないですね。
司会者: 4問目。政治家に定年制は必要ですか?
百田: 80歳を超えたらさすがに要らないと思いますね。
司会者: 5問目。X(旧Twitter)でよくバトルしていますが、1日どのくらい見ていますか?
百田: 30分から、長いときは1時間くらいですかね。
司会者: 6問目。イラッとするポストは?
百田: 私の悪口を書かれるとイラッとしますね。
司会者: 7問目。言い合いした後、反省することは?
百田: いつも反省します。こんなこと言うんじゃなかったって。
司会者: 8問目。作家・百田尚樹のアイデアの源泉は?
百田: 長年のインプットです。インプットがなければアウトプットはできません。
司会者: 9問目。注目している次世代の作家は?
百田: 去年、小説家を引退したので、最近の作家はあまり読んでいません。誰かいますかね?
司会者: 10問目。今の自民党、好きですか、嫌いですか?
百田: 大嫌いです。
司会者: 11問目。総理大臣になる覚悟は?
百田: やらせてもらえるなら、いつでもやりますよ。でも、なかなかやらせてくれないですよね。
司会者: ありがとうございました! 淳さん、どうでしたか?
淳: 総理大臣になりたいという意気込みが印象的でした。政党を立ち上げた以上、選挙で国民の審判を受ける必要がある。そこが気になりました。
司会者: 百田さん、ご自身が出馬する予定は?
百田: まだ秘密です。選挙が今年中にあるかどうかで準備も変わります。世間ではあるかもしれないと言われていますが、選挙対策もあるので、今は言えません。
司会者: 血統の集いも控えているので、言えること、言えないことがあると思いますが、他に気になった点は?
百田: 地上波のテレビは全く信用していません。ネットでニュースを見ると、無茶苦茶な報道が多いと感じます。リアルタイムで追うことはほとんどありません。
司会者: アイデアの源泉としてインプットの話をされましたが、どんなインプットを?
百田: 若い頃にどれだけ本を読んだか、映画を見たか。感性が鋭い時期のインプットが大事です。ニュースは気になるものだけネットで追います。
司会者: 佐々木さん、どうでしたか?
佐々木: 支持率の想定が気になりました。リベラル左派は世論調査で1割程度と言われますが、保守政党の支持率はどのくらいを想定していますか?
百田: 全くわかりません。選挙の支持率と世論調査の支持率は別物で、独特の力学があります。ただ、Xでアカウント開設後15日で自民党を含む全政党のフォロワー数を抜いたのは一つの指標です。実際の世論でどうなるかは興味深いところです。
司会者: 予想以上のフォロワー数だったんですね。溜まっていた不満の表れですか?
百田: そうですね。個人アカウントで50万フォロワーいましたが、政党となるとフォローしないだろうと思っていました。でも、1日で10万、半月で予想以上の数字に。X内で支持したい政党がない人が多いんだと感じました。
有本: 私も予想以上でした。百田さんと私はXでそれぞれ58万、52万フォロワー、YouTubeでも多くの登録者がいます。この支持を背景に、溜まった不満に応える形で党を立ち上げました。
司会者: 他の保守系政党、例えば維新についてはどう評価しますか?
百田: 維新の松井一郎元代表とは人間関係もあり、地方での改革は評価します。ただ、国政政党としては歴史観や中国・ロシアへの姿勢に疑問があります。特に世代交代後の維新は違う方向に行っていると感じ、嫌いですね。
有本: 維新は大阪の行政改革で成果を上げましたが、国政での歴史観や国際情勢への対応には課題があります。
司会者: 青ちゃん、どうでしたか?
青ちゃん: 指示したい政党がないという話に共感しました。今の政治はパフォーマンスやインパクト重視で、嘘が多い。新党が何をするのか、すごく気になります。無党派層にどう訴えるのか注目です。
百田: 実は私も去年まで自民党支持者でした。でも、積極的支持ではなく、消極的支持。他の野党はもっとダメだから仕方なく、といった感じでした。5年前は自民党議員の7割がダメ、最近は9割ダメだと感じています。安倍さんが亡くなってからの自民党の政策や動きを見て、もうダメだ、自分たちで立ち上げるしかないと思いました。
司会者: 立ち上げのきっかけは?
百田: 餃子の王将で妻と飯を食べてる時、気分が収まらず「党を立ち上げる」と言い出しました。妻も「いいんじゃない」と。冗談で終わるのが嫌で、スーツに着替えてYouTubeで本気だと宣言しました。すると有本さんから「本気なら私も一肌脱ぐ」と電話が。
有本: 事前にそんな話は全くなかったけど、百田さんのライブを見て、この怒りを共有し、大きくできるのは百田さんしかいないと思いました。日本がこのままじゃどうなるかという危機感が原動力です。
司会者: 今日は自民党に対する怒りや、保守とは何かについてお話ししたいと思います。まず、百田さん、有本さんが自民党に対して感じている怒りの具体的な理由を教えてください。
百田: 自民党への不満は以前からありました。移民政策、増税、物価高への無策、再エネ問題など、さまざまな点で腹立たしい思いをしてきました。特に最近、LGBT理解増進法が強引に進められたことが決定的でした。これで自民党は完全にリベラル化してしまったと感じています。
有本: 自民党はもはや保守政党ではなく、国民の生活や日本の伝統を軽視していると感じます。特にLGBT法の成立過程は、民主主義を無視した乱暴な進め方でした。こうした政策は、日本の国柄や伝統を壊す一歩になりかねません。
司会者: では、保守とは具体的にどのようなものだと考えていますか?
百田: 保守とは、単に古いものを守ることではありません。日本には世界最古の歴史と独特の伝統、文化があります。それを大切にしつつ、変えるべきものは慎重に変えていく。急激な変化で社会に混乱を招かないよう、先人の知恵を尊重する姿勢が保守の核心です。
有本: 保守は謙虚さでもあります。自分たちの知恵だけで全てを解決しようとせず、先人の知恵や日本の伝統を重んじる。そして、変化が必要な場合は、慎重に、誰もが取り残されないよう進めるべきです。例えば、移民政策では、単に受け入れるだけでなく、日本のルールや文化に適応できる仕組みが必要です。
司会者: 移民政策について、具体的な問題点は何ですか?
百田: 日本はすでに世界で4番目の移民大国です。しかし、移民を受け入れるルールや制度が整っていない。例えば、クルド人の問題では、観光ビザで入国した人々が難民申請を行い、不法滞在に繋がるケースが増えています。政府はこうした問題に無策で、単に「人手不足だから」と受け入れを進めています。
有本: 現場の声が無視されているのも問題です。例えば、学校では外国人の子供が増え、日本語教育の負担が教師にのしかかっています。特定技能2号の拡大や家族同伴の許可など、拙速な政策がさらに混乱を招く恐れがあります。ヨーロッパの失敗例を見れば、制度の整備なしに移民を増やす危険性がわかります。
司会者: LGBT理解増進法についても、強い反対があるようですね。その理由は?
百田: この法律は、議論が不十分で、異例の速さで通されました。自民党内でも反対意見が多かったのに、強引に進められた。しかも、「ジェンダーアイデンティティ」という曖昧な言葉が使われ、国民の多くがその意味を理解していません。これが差別の定義を曖昧にし、将来的に社会の混乱を招く可能性があります。
有本: 日本は歴史的に性的少数者に対して寛容でした。キリスト教やイスラム教の国のような厳しい差別はなかった。それなのに、この法律は欧米の価値観を押し付けるもので、日本の伝統を無視しています。特に、教育現場で子供たちに性自認の概念を押し付けるのは危険です。子供はまだ自分の性を確立する過程にあり、混乱を招きかねません。
司会者: 一方で、当事者の中にはこの法律を評価する声もあります。どう思いますか?
百田: 当事者の中でも意見は分かれています。LGBTを一括りにするのは間違いで、性的嗜好(LGB)と性自認(T)は別問題です。法律の目的が不明確で、何を達成したいのか誰も理解していない。現場では、トイレや風呂の問題など、女性や子供の安全が脅かされる懸念もあります。
有本: 歌舞伎町のジェンダーレストイレのような事例は、法律の誤解から生じたもの。性自認を認めると、女性の権利が奪われるケースが出てきます。議論が不十分なまま法律が施行されたことが、こうした混乱を引き起こしています。
司会者: 自民党について、どのように見ていますか? 保守の観点から見て、どのような問題があるのでしょうか?
百田: 自民党はかつて保守政党でしたが、90年代以降、リベラル化が進みました。安倍元首相は保守の軸を取り戻そうとしましたが、リベラルな政策も取り入れて選挙に勝ち続けた。現在の自民党は、右から左までカバーする「中庸」の政党になり、保守の理念を失っています。
有本: 自民党の議員の多くは、次の選挙のことしか考えていません。国益や国民の生活より、自分の当選が優先。LGBT法や移民政策のような問題は、民主的な手続きを無視して進められ、国民の声が反映されていません。
司会者: 新しい政党「日本保守党」を立ち上げるとのことですが、どのようなビジョンを持っていますか?
百田: 私たちは自民党を良くするために動いているのではありません。日本の国柄やナショナルアイデンティティを守り、国民が望む政策を進めたい。変えるべきものは変え、守るべきものは守る。それを決めるのは国民の声です。
有本: 私たちは極端な右翼ではありません。急激な変化や民主的手続きを無視した政策に反対しているだけ。日本の歴史や伝統、特に万世一系の皇統を守り、エネルギーや産業政策で自信を取り戻す国を目指します。
司会者: 自民党の議員の中にも、保守の理念に共感する人がいると思いますが、彼らとの連携は考えていますか?
百田: 自民党から離れて私たちの理念に賛同するなら歓迎します。ただし、選挙目当ての人はお断りです。私たちはベンチャー企業のようなもの。大企業である自民党を捨ててまで来る人は少ないでしょうが、志を共有できるなら一緒にやっていきたい。
有本: 多くの自民党議員から連絡は来ますが、選挙区で「自民党に入れたくない」と言われる不安から様子を見ている人が多い。選挙のタイミングや資金、立候補者の問題もあり、具体的な計画はケースバイケースです。
司会者: 最後に、歴史認識について。党としてどのような歴史観を持っていますか?
百田: 歴史認識は国の土台です。特に万世一系の皇統は、日本の独自性を象徴するもの。これを守ることは、保守の大きなポイントです。また、日本の歴史や伝統を解析し、エネルギーや産業政策に反映させることで、自信を取り戻す国を目指したい。
有本: 歴史は日本のアイデンティティの基盤。2000年にわたる歴史を共有し、特に皇統の継続を重視します。それを基に、国民が誇りを持てる政策を打ち出していきます。
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司会者: 引き続き、国家観や歴史観について伺います。百田さんは「日本がなかったら世界は恐ろしいことになっていた」とおっしゃっていますが、これはどういう意味ですか?
百田: 私は4年前に『日本国紀』という本を書きながら、日本とは何か、日本人が何者かを考えました。日本は1800年代後半まで鎖国を続け、世界にほとんど影響を与えていませんでした。しかし、黒船の来航で開国し、明治維新で独立を勝ち取りました。当時の世界は、白人による有色人種の奴隷化が進み、独立した有色人種の国はほぼ存在しませんでした。日本は欧米列強の植民地化の最後のターゲットでしたが、立ち向かい、独立を守ったのです。
さらに、日露戦争の勝利で欧米の植民地主義にストップをかけました。第一次世界大戦後、国際連盟で日本は「人種差別撤廃」を規約に盛り込む提案をしました。これは当時、どの国も言わなかった先進的な提案でしたが、アメリカやイギリスが反対し、実現しませんでした。彼らは黒人差別や植民地支配を続けていたからです。
また、第二次世界大戦では日本が欧米列強と戦った結果、東南アジアの国々が独立できました。もし日本が戦わなかったら、植民地時代はさらに50年続いたでしょう。日本は世界史の中で、有色人種の解放に大きな役割を果たしたのです。
司会者: 宇佐美さん、この歴史観についてどう思いますか?
宇佐美: 百田さんの話は一面的には真実ですが、別の視点もあります。歴史を肯定的に捉えるのは一つの特色ですが、近年の歴史学では、昭和初期の戦争の構造や力学を解明することに重点が置かれています。日本がフィリピンなどを解放したという見方もありますが、フィリピンでは日本を「荒らした国」と見る人もいます。歴史観は多角的に見るべきで、戦前の日本の行動を過度に肯定するのは慎重であるべきだと感じます。
ただ、安倍政権以降の「自由で開かれたインド太平洋」構想のように、21世紀の日本の外交は国際的に評価されています。この流れを継承する方が、戦前の評価に重きを置くより現実的だと思います。
司会者: 三崎さん、いかがですか?
三崎: イギリスは自国の歴史を「栄光ある大英帝国」と誇りますが、日本は負の面ばかり強調されがちです。百田さんのように「日本は素晴らしい国」と胸を張る政党があってもいいと思います。ただ、それがメインになるとバランスが崩れる懸念もあります。他国ではどの政党も「自国は素晴らしい」という前提で政治を行っています。日本もその視点を持つべきですが、過去だけでなく未来に目を向けることが大切です。
司会者: 東山さん、若い世代としてどう感じましたか?
東山: 過去の歴史は詳しくないですが、未来が気になります。子供を産みたいけど、経済的な不安や今の社会環境を考えると躊躇してしまいます。歴史を議論するのも大事ですが、若い世代の不安を解消する具体的な政策を聞きたいです。
司会者: 歴史観だけでなく、未来に向けてどんな政党を目指すのか、具体的なビジョンを教えてください。
百田: 私たちは政権与党を目指す短期的な目標は持っていません。自民党のような巨大な組織にすぐに勝つのは無理です。でも、このまま日本が衰退していくのを黙って見ているのは嫌です。私は67歳で、5年、10年後の日本を見据えて動いています。最初は議員1~2人かもしれませんが、5人、10人と増えればいい。日本の政治を変えるのは夢物語かもしれませんが、何もしなければ5年後も変わりません。次の世代にバトンを渡したいです。
有本: 日本の経済を豊かにし、国民の可処分所得を増やす政策を準備しています。過去30年、若者の年収が上がらず、負担が増え続けています。アメリカの平均年収は日本の約3倍。物価やインフレの違いはありますが、この状況は若者を萎縮させています。歴史から学びつつ、経済的な不安を解消する現実的な政策が必要です。国民が「この国に生まれてよかった」と思える国を目指します。
司会者: 新しいリーダーをどう見つけますか? 支持者をどう増やしますか?
百田: 今のところ、私の代わりになるリーダーはいません。でも、ネットで27万人のフォロワーがおり、党員募集も始めます。熱い思いを持った人と会い、話す中で「この人」と思うリーダーが現れると信じています。私は歳なので、若い人にバトンを渡したい。
有本: 議員の数より、党員の数を増やすことが大事です。選挙に行かない国民が半分以上いる現状では、政治は変わりません。血統の精神、つまり日本の国柄を大切にする志を持った人を集め、じっくり仲間を増やしていきます。
司会者: 他の政党との連携や、規模をどう考えるか?
有本: 最初から妥協して大きくする意味はありません。自民党を見れば、議員の数だけで良い政治ができるわけではないとわかります。血統の精神を基盤に、国民の支持を集め、議席は後からついてくると信じています。
司会者: 淳さん、全体の印象はいかがでしたか?
淳: 自民党が本来主張すべき保守の核心を、百田さんたちが堂々と訴えていると感じました。自民党はこれに危機感を持つでしょう。すぐに与党を目指すのではなく、血統の精神や党員拡大を重視する姿勢に共感しました。選挙に出なくても、自民党にとって目が離せない存在になると思います。
司会者: ありがとうございました。来月の血統の集いで、さらに詳細な綱領や宣言が発表される予定です。今後も注目ですね。百田さん、有本さん、ありがとうございました!
百田・有本: ありがとうございました。
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