📊 事実
無登録業者Izakaya Limitedへの警告
- 金融庁は2026年9月1日、無登録で暗号資産交換業を行っていた香港所在のIzakaya Limitedに対し警告を発表したソース1 ソース3。
- Izakaya Limitedはインターネットを通じて日本居住者を相手に暗号資産交換業を運営していたソース1 ソース3。
- Izakaya Limitedは警告発表前の2026年8月下旬に、マネーロンダリング対策のためとして一部アカウントの送金・出金を一時的に停止したことを公表しているソース1。
- 金融庁は、警告に従わない場合、捜査当局への告発も検討する方針であるソース1。
無登録業者の一般的な問題と手口
- 無登録業者は、ウェブサイト上で金融商品取引業を行う旨を表示し、登録を受けた業者の商号や登録番号を詐称する事例が報告されているソース8。
- 令和7年(2025年)12月には、Optiver Australia Pty LimitedやVirtu Financial Singapore Pte. Ltd.の商号を詐称した業者がIPO銘柄の配分に関与している旨の虚偽説明を行っていたソース8。
- 令和7年12月にはIRMGT株式会社が「投資助言業者」として登録を示す虚偽表示を行い、令和7年10月にはAffirmative Investment Management Japan Inc.が無登録にもかかわらず金融事業者ライセンスの登録完了を表示していたソース8。
- 令和7年9月には、朝日証券株式会社が金融商品取引業者としての登録を示す虚偽の表示を行っていたソース8。
暗号資産関連のサイバーセキュリティリスクと損失
- 暗号資産関連ビジネスに対するサイバー攻撃は手法が多様化し、組織化されているソース2。
- 2012年以降、暗号資産関連ビジネスにおける損失額は約369億ドルに達しているソース2。
- 2022年には37億ドルの暗号資産が盗難被害にあったが、2023年には盗難被害額が前年比約54.3%減の17億ドルとなり、ハッキング事件の数は2022年の219件から231件に増加したソース7 ソース10。
- 中央集権型取引所(CEX)は顧客資産と重要情報が集中するため、主な攻撃ターゲットとなるソース9。
- スマートコントラクトにおける資産集中も高く、ドミノ効果や攻撃露出が大きいソース9。
- 暗号資産のブリッジでは大量の資産がロックされており、過去の損失事例が多いソース9。
暗号資産とマネーロンダリング(AML)対策
- 暗号資産を用いた不動産取引は、マネー・ローンダリング等に悪用される危険性があると国土交通省と金融庁が指摘しているソース5。
- 宅地建物取引業者は、暗号資産を法定通貨に交換する行為が暗号資産交換業に該当する可能性があり、犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯収法)に基づく取引時確認を厳格に行う必要があるソース5。
- 外国為替及び外国貿易法により、海外から3,000万円相当額を超える暗号資産を受領した者は、報告書提出義務があるソース5。
- FATF(金融活動作業部会)は、各国規制当局に対し「トラベルルール」の導入を求めており、日本では暗号資産取引所が送金時に送信者と受信者の情報を通知することが犯収法で求められているソース6。
金融庁の取り組みと国際的な規制動向
- 金融庁は2026年4月、「暗号資産交換業務におけるサイバーセキュリティ強化に関する方針」を発表し、強化すべき分野を特定したソース2。
- 金融庁は「暗号資産関連業者におけるサイバーセキュリティの課題と対策に関する研究調査」報告書を2026年に公表し、業界全体の情報セキュリティ管理強化を提案しているソース2 ソース4。
- IOSCO(証券監督者国際機構)は2023年12月、分散型金融に関する政策提言を含む最終報告書を公表し、分散型金融が従来の金融市場と同様のリスクを持つことを認識し、同様の規制を適用する必要があると述べているソース7 ソース10。
💡 分析・洞察
- 金融庁による無登録暗号資産交換業者への警告は、日本の金融市場の法治主義と国民の資産保護を断固として維持する姿勢を示すものであり、規制環境の信頼性確保に資する。
- 無登録業者の活動は、合法的な金融機関に対する競争上の不公平を生み出すだけでなく、サイバー攻撃やマネーロンダリングの温床となり、日本の金融システムの健全性および治安を潜在的に脅かす。
⚠️ 課題・リスク
- 無登録業者が正規の金融機関の商号や登録番号を詐称する手口は巧妙化しており、国民が容易に詐欺被害に遭うことで、個人の資産が喪失する直接的な実害が発生し、金融市場への信頼が損なわれるリスクがあるソース8。
- 無登録業者は日本の法規制の管轄外であるため、厳格なマネーロンダリング対策やテロ資金供与対策が不十分であり、その活動が国内外の犯罪組織による資金洗浄に利用されることで、日本の治安維持コストが増大し、国際的な金融犯罪対策への協力義務を遂行する上で障害となり得るソース1 ソース5 ソース6。
- 金融庁の警告にもかかわらず無登録業者が日本居住者へのサービス提供を継続する場合、資産回収や被害者救済に向けた国際的な法執行協力には限界があり、被害の拡大を効果的に食い止めることが困難であるソース1。
- 暗号資産市場のグローバルな特性と分散型金融(DeFi)の発展は、国境を越えた資本移動の追跡を複雑化させ、日本の外為法に基づく資金の流れの捕捉を困難にするため、資本流出による国益毀損や税収逸失のリスクを増大させるソース5 ソース7 ソース10。
主な情報源: 金融庁 / 財務省 / 日本経済新聞

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