【演説要点】林芳正氏 自民党総裁選挙

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【演説全文】林芳正氏 自民党総裁選挙 | NHK
【NHK】9月22日に告示された自民党総裁選挙。立会演説会での林芳正氏の演説全文とノーカット動画です。

林芳正氏 演説要旨

林芳正氏は、現在の日本と自民党が置かれた厳しい状況を「夜明け前が一番暗い」と表現しつつ、日本の潜在能力を信じ、この国のかじ取り役として先頭に立つ決意を表明しました。官房長官としての経験を活かし、「継承の中に変化、革新を求める」姿勢で政策を推進すると訴えました。

1. 経済再生プラン:「林プラン」

  • 目標は「実質賃金1%上昇」の定着: 物価上昇を上回る賃金上昇を実現し、かつての日本のように所得を心配せずに生活できる経済を取り戻すことを最重要課題としました。
  • 官民協調による新たな成長戦略:
    • GX(グリーントランスフォーメーション): 地球温暖化対策をコストではなく新たな成長の源泉と捉え直し、20兆円規模の「GX移行債」を活用して、水素自動車のような新分野で官民が一体となって投資を進めます。
    • DX(デジタルトランスフォーメーション)とAI: OpenAIの幹部からも日本への投資意欲が示されたことに触れ、世界の投資を呼び込みながらデジタル化を推進します。
    • コンテンツ産業の強化: すでに日本の基幹産業に成長したアニメやキャラクタービジネスなどの海外展開をさらに後押しし、「デジタル赤字」の削減を目指します。
  • 中小企業への支援: 中小企業が賃上げの原資を確保できるよう、価格転嫁の促進や新ビジネスへの補助などを通じて支援し、「防衛的賃上げ」という言葉がなくなる状況を目指します。

2. 社会の分断を防ぎ、人への投資を強化

  • 公教育の充実: AIには真似のできない創造力やコミュニケーション能力など、「人間にしかない能力」を磨く教育を推進します。
  • 「日本版ユニバーサル・クレジット」の創設: 給付、減税、手当などを世帯ごとに一元管理し、最も支援が必要な低・中所得者層に給付を中心とした支援を行う新たな制度を設計。これにより「分厚い中間層」を日本に取り戻すことを目指します。
  • 社会保障制度の強化: 2040年代を見据え、強い経済と持続可能な社会保障制度を構築するための工程表を作成します。

3. 地方創生・国土強靭化

  • 地方の財源確保と戦略支援: 地方税の偏在是正を検討するとともに、戦略立案の人材が不足する市町村を支援する専門組織(シンク・アンド・ドゥ・タンク)の設立や、郵便局ネットワークの活用を進めます。
  • 食料安全保障の確保: 輸入に頼る麦や大豆の国内生産率を向上させます。
  • 防災庁の設立: 石破政権の方針を引き継ぎ、来年度に「防災庁」を設立。災害対応のノウハウを集約し、迅速かつ的確な対応ができる体制を構築します。

4. 党改革:「ゼロからの再建」

  • 発信力と傾聴力の強化: SNSなどを活用したリアルタイムな政策発信を強化するとともに、国民の声をいつでもどこからでも聞けるデジタルプラットフォームを構築。「聞く力」と「発信する力」を循環させ、政策を磨き上げます。

最後に、「夜明け前は一番暗い」という言葉を再度引用し、この困難な時期を国民と共に乗り越えていきたいと力強く締めくくりました。

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