
【演説全文】小泉進次郎氏 自民党総裁選挙 | NHK
【NHK】9月22日に告示された自民党総裁選挙。立会演説会での小泉進次郎氏の演説全文とノーカット動画です。
小泉進次郎氏 演説要旨
小泉進次郎氏は、自民党が「解党的出直し」を必要とする危機的な状況にあるとの強い認識を示し、党再生の先頭に立つ決意を表明しました。演説の要点は以下の通りです。
1. 現状認識と自民党再生への道
- 危機感の共有: 衆参両院で多数を失った現状は、自身が初当選した2009年の野党転落時と同じ「解党的危機」にあると指摘。その原因は、物価高や老後の生活、治安などに対する「国民の不安に向き合えていなかった」ことにあると分析しました。
- 信頼回復への道: 信頼回復の唯一の道は、新たな政策を掲げる前に、国民との約束や野党との合意を着実に実行することだと強調。そのためには、党内の違いを競うのではなく、一致点を見出し、党全体が一つにまとまることが不可欠だと訴えました。
- 原点回帰: 2009年の野党時代、谷垣総裁のもとで国民の生の声を聞く活動に徹した経験を自身の「政治家としての原点」とし、再び国民の声を聞き、国民の不安に向き合う姿勢を徹底する考えを示しました。
2. 具体的な政策方針
- 最優先課題は「物価高対策」:
- 国民の「生活が苦しい」という切実な声に応え、安心と安定を取り戻すことを最優先課題に掲げました。
- 具体的な施策として、直ちに経済対策を検討し補正予算を提出することや、与野党で合意のある「ガソリン暫定税率の廃止」に取り組むと明言しました。
- 強い経済の構築:
- インフレ時代に対応した経済運営を構築し、企業の投資を促す減税などを通じて供給力・生産力を強化。特に地方のAI、半導体分野への投資を官民連携で進め、経済を再生させるとしました。
- 国民の安全・安心の確保:
- 地方創生: インフラの維持更新や、家族経営・中山間地農業を含めた農林水産業の基盤を守ります。
- 防災: 「防災庁」を来年度に設立し、首都直下地震などに備え東京一極集中の是正にも取り組みます。
- 治安: 外国人問題に関する司令塔機能を強化し、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)対策などを進め、「治安のいい日本を死守する」と決意を述べました。
- 外交・安全保障:
- 「日米同盟」を基軸とし、トランプ大統領とも信頼関係を築くと表明。防衛費のGDP比2%目標を着実に進め、「強い日本」を実現するとともに、同志国との連携を拡大し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指します。拉致問題の解決にも全力を尽くすとしています。
3. 政治姿勢
- 少数与党という厳しい状況を踏まえ、野党との対話を重視し、政策協議を幅広く呼びかける姿勢を示しました。
- 憲法改正についても、自身が先頭に立って与野党の議論を進めるとしました。
最後に、総裁選を機に自民党が再生への新たな出発点に立つべきだと改めて呼びかけ、「全員で、みんなで自民党を立て直す」と力強く締めくくりました。
コメント