「応能負担」と「応益負担」の違いとは?

✅ 応能負担(おうのうふたん)とは?

「支払い能力に応じて負担する」考え方。
収入が多い人ほど多く負担し、収入が少ない人は負担を軽くする制度。

📌

  • 所得税(収入が多い人ほど税率が高い「累進課税」)
  • 健康保険料(収入に応じて保険料が変わる)
  • 高齢者の医療費(収入が高い人は自己負担割合が増える)

📢 メリット: 低所得者の負担が軽くなり、社会全体の公平性を保てる
📢 デメリット: 収入の多い人の負担が重くなり、不公平感を持たれることがある


✅ 応益負担(おうえきふたん)とは?

「受けたサービスの量に応じて負担する」考え方。
どれだけサービスを利用したかによって負担額が決まる。

📌

  • 消費税(商品やサービスを利用した分だけ税を払う)
  • 高速道路の通行料金(使った距離に応じて料金を支払う)
  • ゴミの有料回収(出したゴミの量に応じて料金を払う)

📢 メリット: サービスを利用した人がその分を負担するので公平感がある
📢 デメリット: 低所得者でも利用すれば同じ額を払うため、負担感が大きくなる


✅ 応能負担 vs. 応益負担の違い(イメージ)

🏠 「家の火災保険をどう負担するか?」

負担方法説明
応能負担収入が多い人ほど保険料を多く払う高所得者は月1万円、低所得者は月2,000円など
応益負担使った分だけ支払う火事になった家だけ修理費を払う

✅ どちらが良い?

  • 社会保障や税制では「応能負担」が多い(社会全体の公平性を重視)
  • 公共サービスでは「応益負担」が多い(サービスを使った分だけ負担するのが合理的)

👉 例えば、医療や福祉は応能負担が中心(収入に応じた負担)ですが、水道料金や高速道路料金は応益負担(使った分だけ払う)が適用されます。

💡 税金や社会制度を考えるとき、どちらを重視するかで政策の方向性が変わります。

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